今回は、利用者の原田一子様に、
江戸時代の詩人であり武人でもある
石川丈山の漢詩の名作「 富士山 」を
吟じていただきました。
以下は、漢詩「富士山」の原文です。
仙客来遊雲外巓
神龍棲老洞中渕
雪如紈素煙如柄
白扇倒懸東海天
以下は、漢詩「富士山」の訳文です。
>仙人が来て遊ぶといわれる神聖な富士山の頂きは、雲を突き抜けて高くそびえている。
>山頂にある洞窟の中の淵には、神龍が年久しく栖んでいると伝えられている。
>山頂あたりは純白の雪に覆われ、ちょうど白絹を張ったようで、立ち昇る噴煙は、その扇の柄のように見える。
>まるで東海の大空に白扇が逆さまにかかっているようだ。
実は、「起承転結」という文章構成は、 「漢詩」にルーツがあるそうです。
第1句は詠い起こし(起句)、
第2句は前の句を受けて発展させ(承句)、
第3句は場面を転換し(転句)、
第4句は全体を結んで終わらせます(結句)
これが「起承転結」で、漢詩は必ずこうした作りになっているそうです。
(^^;)そ、そうだったんですね…
さて、漢詩本文中では、“龍” が現れます。
現代においては、十二支の中で唯一想像上の生物と言われる“龍”
実は、“龍” は、歴史上の過去の目撃情報や史書への記載も多数あり、
「過去に絶対に存在しなかった」と言い切ることも実は難しいのだとか・・・・・。
その龍や霊峰富士を素材とし、雄大で荘厳な
その眺めは実に天下第一であると詠っている
石川丈山の漢詩の名作「富士山」
幻想的ですねっ
詩吟詠唱会の模様のご紹介でした(^^)